2極化し始めたダウンロードファイル
インターネットが普及してからは、音楽もダウンロードして購入できるようになりました。24時間、いつでも好きな音楽を自宅から買うことができたり、CDショップでは見つからない旧譜なども見つけやすいということもあって、音楽のダウンロード販売は、年々市場を拡大しています。
但しダウンロード販売されている音楽ファイルの多くは、元の音源となったCDよりも、さらに圧縮して販売されています。
ダウンロード販売の標準は、128kbps
ダウンロード配信サイトの多くは、音楽ファイルを128kbpsというデータ量に落として販売しています。
前ページのサンプリング・ビットとサンプリング・レートでは、CDは「16bit/44.1kHz」という数値に圧縮されていますと説明しました。
サンプリング・レートの「44.1kHz」は、音源として保存されたデータ量を表す数値であるのに対して、ダウンロード購入する音楽ファイルの「128kbps」は、圧縮されたあとの音が1秒間で再生できる音の情報量を表しています。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ダウンロード購入できる音楽ファイルは、CDに比べると1/10程度にまで圧縮されています。
音楽ファイルを圧縮すると、データ量そのものが小さくなるので、
- ダウンロード時間を短くできる
- データを配信するサーバーの負担を小さくできる
- データを保存するサーバーの容量を節約できる
- パソコンや携帯プレーヤーのディスクやメモリを節約できる
などのメリットがあります。そしてこれらのメリットと引き換えに、音質は犠牲にされています。
もちろんパッと聴いて「音悪いなぁ」とガッカリするほどヒドイ音はしません。普段パソコンのオマケに付いてきたスピーカーや携帯プレーヤーで聴いている人が不満を感じることはないでしょう。
それでも最近は、もっといい音で聴きたいというニーズも多くなったようで、ダウンロード配信サイトの中には、CDより高音質なファイルを配信するところも出てきました。
音質を求めた24bit/96kHzの音楽ファイル
音楽CDに含まれるデータ量は「16bit/44.1kHz」ですが、それを上回る「24bit/96kHz」のデータ量を持つ高音質な音楽ファイルも配信されるようになってきました。
「24bit/96kHz」ファイルの音質は、簡単に言うとレコーディングしたままの音質です。アーティストがどれだけこだわった音も、CDでは「16bit/44.1kHz」に落とされてしまいますが、「24bit/96kHz」ファイルでは、原音そのものと言えるほどの音質が保たれています。
携帯プレーヤーや安物のスピーカーでは音の違いはわかりにくいですが、「24bit/96kHz」の再生に対応したサウンド機能と高音質なスピーカーを使って聴くと、音の差は歴然としています。
但し「24bit/96kHz」ファイルの音質を損なわずに再生するには、対応するサウンドカードが必要になります。
「24bit/96kHz」のデータを高音質で聴くには、対応機器が必要
パソコンは内蔵または装着されたサウンド機能によって、音をデジタルからアナログに変換して再生します。
問題はこのサウンド機能で、低価格なパソコンではサウンド機能がチップセットというパーツに組み込まれた簡易的なものだったり、サウンドカードが付属しているパソコンであっても、「24bit/96kHz」に対応したカードでなければなりません。
これらの環境のままでは「24bit/96kHz」の音楽ファイルもそれなりの音にしかならず、せっかくの高音質を楽しむことができませんので、「24bit/96kHz」に対応したサウンドカードを装着するかオーディオ・プロセッサという機器を接続する必要があります。
ノートパソコンなら空いているスロットにカードを挿し込めばいいのですが、LANカードなどが邪魔してサウンドカードが挿せないとか、デスクトップパソコンでもケースを開けてカードを取り付けるのは自信がないという場合は、USB接続できるオーディオ・プロセッサを使うのが一番簡単な方法です。
以下に代表的なサウンドカードとオーディオ・プロセッサを掲載しておきますので、参考にしてください。
サウンドカードの代名詞ともなっている「Sound Blaster」シリーズのコストパフォーマンスが高いカードです。
MP3ファイルなどの圧縮された音源から失われたデータを割り出して、元の音質に近づける機能を持っています。
デスクトップパソコンでパーツの装着ができる方は、このあたりのカードから試してみるといいでしょう。
Creative サウンドボード Sound Blaster X-Fi Xtreme Audio [SB-XFI-XA]
オーディオメーカーとして実績のある「オンキョー」のサウンドカードです。光端子が付属しているので、対応する端子をもつスピーカーやオーディオ機器などに接続して、ノイズのないクリアなサウンドが再生できます。
スリムケース型のデスクトップパソコンにも装着可能なので、機種を問わずに選べるカードです。
ONKYO WAVIO PCIデジタルオーディオボード SE-90PCI
ノートパソコンのスロットに装着できるサウンドカードは種類が少ないのですが、「Audigy 2 ZS」はノートパソコンでも手軽に24bitサウンドにグレードアップすることができます。
ノートパソコンはサウンドが貧弱すぎるものが多いので、ちょっといいスピーカーやヘッドフォンで聴けば、音の違いに驚くと思います。
Creative PCMCIA Sound Blaster Audigy 2 ZS Notebook PCSBAGY2Z
USB接続のオーディオ・プロセッサなら、デスクトップ・ノートどちらのパソコンにも使うことができるので、環境に左右されず手軽に高音質にグレードアップすることができます。
機能的にはサウンドカードとフォノイコライザーを組み合わせたものなので、アナログレコードをパソコンに取り込んだり、オーディオ機器と接続するなど幅広い用途に活用できます。
ONKYO WAVIO USBデジタルオーディオプロセッサー SE-U33GXP(W) /ホワイト
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